私は嘘で出来ている。

「有本君、帰るの?お昼一緒しない?」


校門近くで有本君を捕まえた。


スラリと伸びた手足、整った顔、お洒落な眼鏡、柔らかそうな髪。


有本君。


「じゃあ、お昼食べたらそのままバイト行こうかな」


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