あなたが探偵?私が助手?

刻まれた過去





「じゃぁ♪自己紹介も終わったとこだし、屋敷のご主人様に会わせていただけるかしら?」




伍未ちゃんが笑う。




答えたのは、執事の席さん。




「申し訳ありません。旦那様はご旅行に行かれていまして……」


「はぁ!?」




葉山さんが言った。



「ちょっと待てよ!じゃあこの挑戦状は誰からなんだよ!」



確かに、この屋敷の主人ではなければ誰なんだろう……




「実は、私共もお分かりにはなっていないのです。私共に来た手紙は『言うことを聞かなければお前が死ぬ』と……」




なるほど。
そう言う事か……




「ではつまり、この挑戦状を送ってきた人物の事をあなた方はご存知ないのですね?」




桐谷さんが言う。
さすが、頭の回転が宜しい。笑




桐谷さんの言葉に頷く席さん。
メイドの叶さんは喋らないな‥




「そぅ……とにかく、何かあるわね。」



伍未ちゃんが呟く。




「ねぇ、それはもう良いから部屋に案内してくれない?私、もう疲れたのよね。」



長谷川さんが言う。



「かしこまりました。」



席さんがお辞儀して、私達を促す。





なんだか、
何かが起こる……嫌な予感……







そして、私は気付いてなかったの……私達を見て、ニヤリと笑う、あの人のことに…………















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