先輩王子のちょっと危険な甘い罠
罠6
重い足を引きずり、図書室に到着


ドアを開けると先輩がいて、私を見ずに勉強中


怒ってませんように──…


「す、すみません…」


「座れ!」


「ハ、ハイ…」


怒ってるよ〜


私はなるべく音を立てないようにカバンからノート等を出して、机に置いた


ガチャガチャ…


ヒィィィ〜音がぁ〜


今日に限って缶のペンケースじゃん


サイアク…


私は先輩を見ずに、宿題に取り掛かった


「なぁ…」


「ハ、ハイ、何でしょう」





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