ネバーランドへの片道切符
恋人ごっこ、わたしはひとり
私という人物を周りが分析すると冷血、冷淡、淡泊、非情、合理的。
私を詳しく知っている人は、更に皮肉屋、不器用と増える。


確かに自分は思いやりに欠けていると思うケド。
情は持ち合わせているつもりだ。


だけど、世間の目に映る私は、人の気持ちに意識が低い。
思いやりゼロの可愛いげのない女ってこと。


そんな淡いの言葉で人間を表すこと出来る私が、彼とのセックスにこんなにもハマるとは思わなかった。


私が初めてなんだ。彼が特別上手いってワケではない。


過去の二人がヘタだったワケでもない。寧ろ、二人の方が多少経験していたから上手かった。


だけど、二人とは決定的に違う。
まぁ気持ちいいかなっては身体は思うケド、安易な好きだったからか、心がついていけなかった。


――でも彼だけは、別格。


心から大好きな彼と繋がりたいと求めた。


慣れない手つきでも、彼に触られるだけで、素直に感じた。


最中に私の身体を気に欠けてくれる言葉も、絶賛する言葉も、強引な言葉も、私を快楽へと導いてくれた。
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