幕末〓冷血の鬼

悲しみの過去

「1ヶ月前に、殺された父は私によって殺されました。」


「はっ?」


「私が父を殺したんです。でも私が殺した父は本当の父ではありません。」


私の話に土方さんは首を傾げた。


「本当の父親は、私が4歳の時に死にました。母は、私を産んで直ぐに亡くなったと聞いています。その後私は父の兄。叔父さんに引き取られ育てられました。その時兄にも出会い本当の妹のように優しくしてくれました。」


「何で育ての親を殺した?」


「叔父さんは私を大切に育ててくれました。でも私が成長すると共に、私を見る目が変わっていたのです。」


「女として見るようになったのか?」
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