茜空


「香澄…ホントに…好きだ…」



先輩は

あたしにキスして

それから

ギュッって抱き締めてくれた。




先輩のドキドキと

あたしのドキドキが

ひとつになって

夕陽に溶けてく。




先輩。

あたしも先輩のこと

大好きだよ。



大好き

大好き


言えば言うほど

もっともっと

先輩のことが

好きになって


胸が苦しくなって


涙が出てくるけど


それでもまた

好きになって

好きになって



好きって気持ちと

切なさが


くるくる

オレンジの螺旋を描いてく



先輩。


東京に行っても

ずっとずっと

これからも

よろしくね




ずっとずっと

格好よくて

優しくて

ちょっと強引で

あたしのことを

見ててくれる

先輩でいてください



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