ピアノを弾く。
果林の、1番幸せな時間。
とはいえ、1日に5、6時間も弾いていると、さすがに疲れてくるけれど。

清水果林は、地元の短大を卒業したばかりの20歳。

仕事が休みの今日は、気分ものって、ピアノの前にはりついて、ひたすら練習をしている。

だから、携帯にメールが届いたのに気付いたのは、受信してからかなり時間がたった後だった。

「あっ、ゆみからだ!」
果林は急いで受信ボックスを開いた。

『果林♪今日はお休みだよね☆私はいま出版社だよ。スランプぎみでピンチだ〜…今日は編集部で缶詰めかも(涙)近いうちにまた果林に会って癒されたいよ!果林も来週から、また受付ガールがんばって!』

果林は、迷うことなく文字を打ち込んで、返信をした。

『ゆみ、私も会いたーい!ゆみの今月の読み切り、面白かったよ。みんなにもすすめるからね(^O^)/』

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