お姫様の憂鬱†王子様の愛情
†Prologue†



懐かしい夢を見た。


小さい頃よく、一緒に遊んでいた男の子がわたしに笑いかけて言うの。



『僕と結婚しよう』と。



わたしも笑って返事をする。


『うん!』と。



風が吹くと、彼の綺麗な金髪がサラサラと揺れる。


意思の強そうな青色の瞳に見つめられると、

小さいながらにわたしの頬は赤く染まっていた―…



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