Dangerous city
chapter3
傷を庇い、そしてハルカを庇い。

俺は転がるようにして建物の陰へと身を潜める。

アスファルトの上に直接腰を下ろし、大きく溜息を一つついた。

「ち、ちょっと恭一…大丈夫なの?あの高さから落ちたのに…」

ハルカが心配そうな表情を俺に向ける。

「何だ、珍しいな…気遣ってくれるのか?」

俺は痛みを出来るだけ表に出さないようにしながら、軽口を叩いてやる。

すると。

「何よ!私が気遣ってあげてるのに文句ある訳!?」

彼女は照れてるのか激怒しているのか判断に苦しむ様子で声を張り上げた。

いつもの調子に戻ってくれたのは嬉しいが、そんなデカイ声で叫んだら錯乱者達に居場所を嗅ぎ付けられてしまいそうだった。

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