「かれんちゃん、どうしたの?」





私のお見合い相手、新名さんと会う約束をしていた2日後の月曜日。





幼等部からの友達の矢吹瑠璃ちゃんと昼休みを過ごしていた。





「男の人……嫌い。」


「何かあったの?」





心配そうに顔を覗き込む瑠璃ちゃんに甘えてしまった。





新名海斗さん―――お父さんが決めた私のお見合い相手。





男の人が苦手な私は、お見合いをする事になっていた料亭に行ったものの、やっぱり怖くなって逃げ帰ってしまった。





その報告はすぐお父さんの耳に入り、怒られはしなかったもののきちんと謝り、もう一度会う約束をしろと言われてしまった。





やっと電話する事が出来たのに緊張して声は震えるし聞き取り憎かったはずなのに、新名さんの声は優しかった。





お見合い当日逃げた事も怒る事も呆れる事もなかった。





新名さんの声を聞いてると、今度は逃げずに会いたいと思って約束したのに―――…





新名さんが待ち合わせした時計台に来たのは19時を過ぎていた。




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