狂愛ラバーズ
「あの……話が見えないんですけど。」


「へ?かれんちゃんに怖がられ泣かれたんじゃないの?」


「いや、怖がられてはないですけど泣かれと言うより泣かしてしまいました。」


「新名くん……かれんちゃんに怒っちゃったんでしょ?遅いと思うけど、許してあげてよ。かれんちゃん、男の人が苦手なんだ。見知らぬ男は怖いらしくてね…俺を呼ぶ時も未だに震えるぐらいなんだよ。」





―――――――男が怖い?





だからお見合いの時逃げてしまったのか。





電話くれた時も声が震えてたし……それに俺と会う約束した時なんてかなり勇気のいる事だったんじゃないか…。





それを僕が蔑ろにしてしまったんだ…。





どうしようか……あまりにも自分が最低過ぎて気分まで悪くなってきた。





今さら謝っても遅いかもしれない…。





その後の仕事では、さらに集中力も切れ使い物にならない僕は定時であがる事にした。





家でじっくり考えようと思ったが会社にいても家に帰ってもいい案は浮かばないと思った。





電車で通勤してる為、重い足取りで駅に向かう。




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