狂愛ラバーズ

｢だって1日3回以上はキスしなくちゃいけないんでしょ?それに、お家にいるときは絶対膝の上に座らないといけないから恥ずかしいな……瑠璃ちゃん?｣


｢えっ……う、うん。そうだね。最初は恥ずかしいのよね。でも、慣れてしまえばなんて事ないと思うの。｣





どうしたんだろう………目を泳がせて焦ったように早口で話す瑠璃ちゃん。





｢かれんちゃん、お昼休み終わりそうだから教室に戻りましょう。｣


｢………うん。｣





私、違う言い方しちゃったのかな……でも、こんな決まりがあるなんて知らなかったし……本当は口にしちゃいけなかったのかな。





放課後にはいつもの瑠璃ちゃんに戻っていて、校舎入口で別れ送迎の車で家に帰った。





｢かれんちゃん、お母さんに聞いたんだけどお見合いの方……えぇーと……。｣


｢新名さん?｣


｢そうっ。新名さんとお付き合いが決まったって本当?｣





帰宅してすぐに2歳下の妹、まりあが目を輝かせて部屋に入ってきた。





｢そうなのっ。この前助けてくれて……その、すっ好きって……。｣


｢きゃーっ、素敵ね。告白されたのねっ。｣