狂愛ラバーズ
「瑠璃先輩、今から帰るんですよね。大丈夫です。でも、かれんちゃんのいる教室教えて貰えますか?」


「遠慮しないで?かけてみるからちょっと待ってね。」





瑠璃先輩のお言葉に甘え、電話をかけてもらった。





「おかしいわね……圏外にはならないはずなのに出ないわ。まだ補習中なのかしら?」


「じゃあ、もう少しまってます。ありがとうございました。」


「いいえ。でも、1人で大丈夫?私も一緒に待っていようか?」


「大丈夫ですよ。瑠璃先輩、お迎えの車来てるでしょ?」


「そう……だったら、もう少し待ってみてそれでもかれんちゃんが来なかったら職員棟の第5準備室にいるから行ってみるといいわ。」


「はい。ありがとうございました。」





瑠璃先輩を見送って、壁に寄り掛かりかれんちゃんを待つ事30分―――1時間―――…一向にかれんちゃんが来る気配がない。





もうすぐ19時になってしまう………ひなのちゃんにも連絡出来ないし、様子を見に職員棟に向かった。





職員棟の第5準備室……3階に着いて右に曲がってすぐのところにあったんだけど――――…





「………あれ?……開かない?」




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