あの頃の俺は、あの二つの事件によって死に魅入られていた。

もう一度もっと近くで

もっとナマの死を

直接この手で触れてみたい。

それはもはや欲求とは呼べず、渇望だった。

多分ヘビースモーカーの喫煙衝動に近い。

いや、麻薬中毒者の禁断症状かな?

だから覚悟は簡単に決まったし、捕まる可能性にも自分でも驚くほど無頓着だった。