隣人の狂気
およそ3時間ほどかけて隣県の海付近まで来た。

途中の昼頃、用意しておいた惣菜パンの昼食をとる。

今日はこれまで誰ともしゃべってないし会ってもいない。少しでも人の印象に残らない為のささやかな努力だ。

土地勘がないので分かりずらかったが、適当な勘で海岸へ行けそうな道へ入る。

原生林を突っ切って下っていくような細い道で、車が通ったら自転車もすれ違えないような道だった。

降りきると舗装されてない小さな駐車場。その先にはテトラポットがつまれていて視野を遮っている。

その先に砂浜があり波打ち際までは、タップリ50メートルもありそうだった。

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