続・恋する心は“あなた”限定

でも…もう違う。
我慢なんてしなくていいんだ…。


朝から堂々と由優の傍に居られる。


昼休みも…
放課後も…


保健室に別々に行って、そこで話さなくても…


この教室で由優との大切な時間を過ごせるんだ…。


「理緒、どうしたの?思いっきり笑顔になってるよ…?」


「由優と話せる時間も場所も増えたから、嬉しい感情を抑えられないんだ…。」

「えっ…」


ビクッと体を震わせた後、真っ赤な顔を俯けた由優に、笑みが止まらなかった。



< 55 / 304 >

この作品をシェア

pagetop