早歩きで目の前にわずかながらに光る宝に向かって進んで行く神谷 潤一だった。
人間愛よりも蹴り落としてでもお金を取る神谷が、そこには、居た。

「へっへ〜、のろまなゾンビさん達、俺を捕まえてみろよ〜、早くしないとお前らが守っている宝物〜、取っちゃうぞ〜、ハッハッハ〜」 からかって、お尻ぺんぺんを二回した。

ゾンビと距離が離れる。 黄金に光る宝の山に近付いて行く・・・目が見開く・・・顔に笑みが現れる・・・目の前に立つ。
「ハハッ、ハハハッ、ハ〜ハッハッハァ〜、ヤッター、ザマ〜みろっ、俺は、運がいいんだ〜、そういう運命の下に産まれたんだ〜、ハハハッ、ヤッター」

一人騒いでいる間に後ろから、二百というゾンビが歩いて近付いて来ていた。

宝の山が美しくレイアウトするように上下左右に動き雛壇を作り上げていく。 ふと殺気を感じ周りを見渡すとゾンビの大群が居た。 同時に宝の山の周りが地中深くに沈んで行き、ゾンビと神谷の間に谷間ができ、神谷は、捕まえられない状態に成った。

ゾンビは、神谷を一・二・三階席から見ていた。
「ハハッ〜、ザマ〜みろっ、俺を捕まえられないだろう、俺には、神様!?が付いているんだ、ハハッ、ザマ〜みろっ、ゾンビ野郎」

宝の山の真上から、ネジが出て来てくぼみを天井から赤い帽子をかぶった棒が出て来て、スキーを滑り降りて来た。
ジャンプする瞬間に頭上の赤リンと自らの発火剤とが摩擦し、火を点けて下に落ちて行く。 スキージャンプのようにV字で飛んで下降して行った。

地面のガスに引火する。  ゴー!?という音と爆炎に神谷が包まれた。 幾重もの火の年輪の壁に燃え上がった。
「アーアッ、ア〜、助けてくれ〜、助けて・く・レ〜、ア、あ、ア、ア、ア〜!!・・・」 倒れては、逃げてという行為を何度も繰り返していたものの最期には、朽ち果ててしまった。

「あ〜あっ、やはり炎には、勝てないんだね〜、アーメン、安らかに眠ってくれ」
ゾンビは、帰って行った。
「逃げ道は、左側の鋭角の細く小さい道なのにね〜、丁度こバカにしたお尻ぺんぺんの辺りかな〜・・・!? 残念でした・・・宝に目がくらんだかな・・・!? あらら、体に『exit』のプレート当たったのかな!?」  床に落ちていたプレートを手に取って直した。