シンシア -プラチナ チケット- ( ● )
一つ一つ丁寧に並べていた。 色々な色の物を置いて、小さい物から、大きい物まで、多種多様な模様を描いて、細工をしてゲームを楽しんでいた。

体の成長とは、異なり、少し知恵の遅れた争う事を嫌う温厚な子供ゾンビだった。 まだ、時たま立ったり、よちよちと歩いたりしたりする位のレベルの子だった。

そして中央には、目を引く高く積まれた煌々と輝く宝の山があった。
スーと開いた自動ドアから、サバイバルルックの永峰美咲が入って来た。
男勝りのトレジャーハンターらしく顔つきが厳しく、体つきが筋肉質でたくましかった。

 直ぐにドアが閉まる。
宝の山を見た。 そして冷静に宝の前の 子供ゾンビや周りを観察した。 そしてドミノを崩して宝の山に向かって、分析、直ぐ様 色々な財宝をリックに担がれる限りに入れて閉じた。

「ハ〜ハッ、ハ〜、アハハハハ〜、私のお金、私が勝ち組、これで億万長者ね〜、世界は、私を中心に回っているのよ」

急いで入口に向かおうとした。
「バイバ〜イ、おチビちゃん」
手で可愛くサヨナラをした。
「アッ、イッタ〜イッ!?」 屈みこんだ。
 右足の親指根元が切れて血が出ていた。

カタカタカタッ、変な音がして左のかかとが切られ、 美咲は、倒れた。
「イッタ〜イ、痛いよ!?」
ふと子供ゾンビを見たら、おいでおいでをしてヨチヨチと歩み寄って来ていた。
「ガ〜オッ、ガオッ」
血や肉を求める猛獣顔に成っていた。

そして次の瞬間 驚いた。ガキが醜い顔が憎々しく笑っていた。
また次の瞬間に左手をわずかに上げて人差し指を動かした時にも驚かされた。 床から、大小様々な刃物がドミノのように出ては、指や足を切り、消えたからだった。

ふと感じ取ってしまった。
(両足を切られ、逃げられない・・・人間は、重力で下に接している・・・勝ち目がない・・・ガキに食べられる)

ドミノを作っては、人差し指を動かして距離を縮めていった。 床からの大小様々な色彩の刃物が美咲に襲い掛かり、体を刻みに刻んでいく。

「ア〜アっ・・・た・ス・け・テ〜・・・神・様・・・命だけは!?」
 命乞いをしてもガキは、エサを諦めなかった。
< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop