reverse【完】
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指定された店に行くと
既に彼女は席に着いていた

「課長!お疲れ様です!」


「あぁ…お疲れ」


そう言って席に座る俺に
メニューを差し出すエミ

それは手に取らず
駆け寄って来た店員に

「ビール」

と告げた



なぜこんなことに……




「課長、嬉しいです」


「……何が?」


そう言うと、エミは頬を染めて
上目使いで見つめてきた


「課長とこうして二人で食事ができるなんて…」

「………」

「大丈夫ですよ。約束は守ります」

「………」




美咲……







美咲……






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