千景くんは幼なじみ
おじゃまします
放課後。

教科書をカバンになおしていたら、




ブーッ、ブーッ

あ…しまった!






カバンの中でせわしなく震える携帯。その音で、思い出した。

ちーちゃんと、約束してた。

帰る時連絡するって言ってくれてたっけ。

ま…一緒に帰るワケじゃないし、ちーちゃんの帰宅時間に合わせて帰ればいっかぁ。










メールボックスを開き、送信者を見る。

そこに見えたのは、ちーちゃんじゃなく…

お母さんだった。








『千景くんの採寸よろしく!お母さんたち今からショッピングでーす』





あっそ。

ホント勝手なんだからぁ。







今日うちのお母さんは、ちーちゃんのお母さんとデート中。

二人仲良しだから、よくこうやって出掛けてるんだよね。





< 90 / 460 >

この作品をシェア

pagetop