クルースニク
第八章
意識を失い、扉に寄りかかったまま床へ崩れ落ちた。

しゃがみ込み、椎名杏子とか言う女の茶色く染まった長い髪を右手で掴み、顔を上に向ける。

「ったく、てこずらせやがって」

パッと手を離す。

女の頭が上下に揺れ、バランスを崩し完全に床に倒れた。

立ち上がり、女が散らかした部屋を見回す。

棚まで倒れている。

その棚に並べてあった全てのボトルが床に落ち、粉々に割れて硝子の破片があちらこちらに飛び散っていた。

女を睨む。

すると女の眉がピクリと動いた。

目を覚まし、再び暴れ出されて、これ以上部屋を散らかされては困る。

女を横抱きにし、鉄板の台に置く。

大の字にし、両方の手足をベルトで固定する。

これで女は意識が戻っても動く事は出来ない。



女の首に手をかけ、一気に力を入れ首を絞める。

「ぐうぇ、、、うぐぐっ、、、」

このカエルの様な呻き声は、もう聞き慣れた。

女は手足を動かせず、抵抗できない為、女の体からは直ぐに力が抜けた。

いつもの様に手首から血を抜く。

ボトルが割れて無い為、タンクに入れたままにした。

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