ペットショップ MARIMO
Ⅳ:成長期
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まだろくに会話もしていないというのに店まで帰ってきてしまった葉瑠とシンシ。
予定があったのは確かだが、あまりに簡略的なものにしてしまった印象がある。

帰ってくるのが不本意だったことを物語るように、葉瑠の表情は苛立ちを隠さないでいた。

用事というのは、最初の仕事相手だった熱帯魚のペンタの元へ行くこと。

説得に嫌気をさし、高級な餌を持って行くと言っていたあれだ。本日のこの時間、飼い主が不在だという情報が入り、届けに行くことになっていたのだ。

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