結婚恋愛
折れる女と贈る男


「今日は珍しいことが続きますね。社長が麻生さんを連れて行かないなんて」


同僚が、いれたばかりのコーヒーを美世に渡して話しかける


「女性と会うときでさえ、麻生さん連れて行くのに」

「私は助かるわ。今日は定時に上がれそう」


コーヒーを受け取って、パソコンの電源を入れる


「麻生さん、花束の送り主はだれだったんですか?」

「嘘つき男よ」

「嘘つき?」


同僚が分かりやすいくらい、不思議そうな顔をしている


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