いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
そんな久世玲人の小さな変化のせいで、一緒にいる時間がおのずと増えてくる。

……あまり喜ばしいことではない。



「ねぇ、久世君。最近どうしたの?」

お昼ゴハンを一緒に食べながら、ここ最近の変化について思い切って聞いてみた。


「……何が?」

「毎日学校に来るから、何かあったのかなーと思って」

「……」


聞いてみたところで久世玲人からは何の返答もなく、ただジッと私を見てくるだけだ。


……何で黙る。言いづらいのか?

先生から出席日数が足りないとでも言われたんだろうか。


「言いたくないならいいよ」

まぁ、どうしても聞きたいわけでもないし。

早々に諦め、再びお弁当に手をつけたところで、久世玲人が口を開いた。




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