いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
な、なんてことを…!!

頭が真っ白になって、否定の言葉も、抗議の言葉も発せられないでいると、再び久世玲人の声が頭上で響いた。


「行くぞ」


そう言って、クラス中が再びどよめくなか、魂が抜けている私の腕を引き教室を出た。


出て行く途中、わなわなと怒りに震えるサエコの顔と、心配そうな表情をしている佐山君の顔が目に入った。



ああ…もうこれで、私の安泰な高校生活は終わったんだ……。



神様、一体私が何をしたっていうのよーーっ!!




< 31 / 446 >

この作品をシェア

pagetop