いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
「でも、お昼は一緒に食べてるんでしょ?どんな感じ?」

「別に…。これといって特別な会話もないよ」

「もったいない…。いっそのこと仲良くなっちゃえばいいのに」

「ムリムリ」


怒ってなければフツーに話しはしてくれるけど、仲良くなるなんてあり得ないよ。第一、向こうが私を受け入れないだろう。


春奈の提案を鼻で笑っていると、「でもさー」とまたしつこく聞いてきた。


「一応“付き合ってる”わけだから、好きになった方が得じゃない?しかも、相手はあの久世君だよ?」

「何言ってんの!?」

またもやあり得ない提案をする春奈に、今度は力強く「ムリムリ!!」と返した。

久世君を好きになるなんて、もっとあり得ないよ!!

< 83 / 446 >

この作品をシェア

pagetop