今宵、いただきに参上します。
第一章

日常




『おはよう』




いつもの学校。

いつものクラスメイト。

いつもの制服に
毎回、どこかセンスがずれている気がしてやまない先生が着ている服。




何も変わらない日常。

そして、たった今聞こえてきた女子の口から出るアノ奇声も。

そう、いつもどうりなのだ。






AM8:00頃に聞こえてくるその奇声は、とある人物に向けられていた。

私の通う【専門科】では、学園一イケテルメンズと呼ばれている神崎琢磨。

彼に向けられているのである。

この学園の謎多き学科【特別科】に所属し、本人さえも謎が多い人物である。





『朝からよくあんな声出せるよね』

「女にとってイケメンってのは、価値ありまくりですから」


自分の席に着くと、加奈が来た。

視線は、窓に向かっている。実に楽しそうだ。
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