What's love?
あたしに覆い被さるようにして、あたしの身体に唇を這わせる大和は、いつもと違って、とっても熱っぽくって、色っぽい。

そんなことを考えていた時、ふと床に転がったマニキュアが目に入った。

「大和、ちょっと待って」

「いやだ」

あたしの制止を聞かずに、大和はあたしの着ているダボダボのスウェットに手をかける。

「大和。大和ってばっ!」

思い切り突き飛ばすと、大和の身体はソファーから落ちた。

「ごめん、大和」

「美咲にとって、俺ってなに」

床に座りなおして、うつ向いたままそう言った大和の声は震えていた。

「友達、だよ。だからこういうことは、しちゃいけないの」

「無理って言ったら?」

「じゃあ、もう来ないっ!」

大和が切なそうな目であたしを見たけど、あたしは気づかないふりをして、制服を掴むとそのまま大和の部屋を飛び出した。

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