ひと夏の経験

お兄ちゃん?!






「ただいま~」



と男の声。
誰…。




男はリビングに入ってきた。
怖くてフォークを男に向けた。




「おいおい!可愛い妹が俺にフォーク向けてんだけど」




可愛い妹?
はあ?意味わかんない。




「こらこら!ちゃんと話すから、フォーク置いて」




と荷物を持ったお母さんがリビングに帰ってきた。





「誰なの?お母さん…」



「あなたのお兄ちゃんよ」




男を見ると私を見つめてニカッと笑った。






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