白虎連合Ⅰ

変わらない学校







「ゆいー、遅刻するでー」


「…はーい」






睡眠時間は二時間。

現在朝六時。





姉の声に返事しながら制服に着替えて階段を下りた。

…眠い。






「母さん、お茶」


「あ、あたしも」


「はいはい、あ、ゆいちゃんおはよう」


「…おはよ」






リビングには食事を終えた父と、食べている最中の姉。

そして私に気付き、にっこり微笑む母。




まるで普通の家族。






「いただきます」





父の正面に座り、食事を始める。

気のせいか視線を感じ、顔を上げると目があった。






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