捨て犬とあたし
捨て犬。

日差しが暑く

セミがミンミンと

うるさい夏。

学校の夏期講習の後

あたしはある

占い師の所へ行った。


「貴女は今、

 大きな犬を飼っていますね…?」


『…犬じゃないです…

 …人間です…』


そう、今から1週間前

あたしは

捨て犬の様な人間を拾った。

そのときのことが

フラッシュバックした。
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