捨て犬とあたし

ホスト!?


そして早速バイト探し。

2人で新聞や本を見ていると、


「俺ホストとかいけそうじゃね?」


潤也はヘラヘラ

笑いながら言った。


『…バカじゃないのっ』

「はぁ?!なんでだよ」

『…わかんないの?』

「わかんねーよっ」


そんなの決まってんじゃん。

潤也が

他の女とイチャイチャするなんて

天地がひっくり返っても

絶対に見たくない。

でもそんな

かわいいこと

あたしには言えないよ…。


「あっ!わかっちゃったあ」


潤也はニヤニヤしながら言う。


『なによ?』


あたしが不機嫌そうに言うと

潤也は

あたしの頭を優しくなでた。


「うそだよ。

 ホストになんかならない」


優しい笑顔でそう一言いった。

たった一言でも

あたしにとっては

とても嬉しいものだった。


『ぅん///』

「乃愛でも嫉妬すんだね♪」

『///ぅっさい』


潤也はまるで

あたしに心を

見透かしているようだった。

笑いあうとまた

バイト探しを再開した。

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