ボーダー
そしてそれから3日が経ったある日。


私とミツは、成田空港に来ていた。


3年前の今日、ここで再会を誓ってお別れした、

……宝月 蓮太郎。


お別れのときは泣いたなあ。

昔から私はそんなに泣くほうじゃなかった。


だけど、この二人といると安心できる。

だからつい、涙もろくなっちゃうんだよね。


それくらい心を許せる相手ってこと。(笑)

空港のゲート前で、私はそんなことを思っていた。
すると、誰かに後ろからポンと肩を叩かれる。
振り向くと、彼はもうそこにいた。


「レン!帰って来て早々ビックリさせないでよ~。
ってか、何で全然連絡くれないの?
寂しかったんだからね?」

そう言って、レンの胸に顔を埋めるようにして抱き着く。


「ハナは大げさすぎだけど(笑)、ホントに心配したんだぜ?
伊達さんにしか連絡しなかったみたいじゃんかよ。」

「悪い悪い。オレなりのサプライズだったの。
ビックリしてくれたなら良かった。」

何かレン、カッコ良くなった。
雰囲気変わった、
ってゆうか。

言動がカッコイイの。


ミツも、男っぽくなったって言われてた。

3年で、
人はこんな変わるもんなんだね。
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