【短編】天まで届け、この想い





『あ、景ちゃん。

隆弘の母です。

今日は来てくれて

ありがとうね。…』






『…いいえ。』







沢山の椅子が並べられた

その式場に

足を踏み入れる。







目の前には

野球帽を浅くかぶっている







…あなたの写真がありました。











…あなたは今

何をしているの??







とめどなく

涙が流れはじめる。









…私が彼を見つけなければ。






…私が彼と同じクラスに

ならなければ。















…私があなたに

出会わなければ。











こんな想いをしなくて

済んだのかもしれない。










『…景ちゃん…』






周りの友達に

ハンカチを

差し出される。



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