One's time《短》
Future

「ごちそうさまでした」
「お粗末さまでした」

風呂上がり。

淡いオレンジの下着を身につけたマリカは髪も乾かさず、焼きそばをペロリとたいらげた。

それにしても……やっぱりよく食うよな。

この細い体にあれだけの量の食料がなぜ入るのか、俺はいまだに謎だった。


マリカは自分の食器と俺の食器を持って、行儀悪く足で襖を開ける。

少しするとガチャンという乱暴な音と、水が流れる音がした。


料理をするのは俺。
片付けるのはマリカ。

別に決めたわけじゃないけど、いつの間にかそうなっていた。

なんか、こういうのっていいよな。

と、俺は一人でニヤついてしまった。
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