依存~愛しいキミの手~

高鳴り

「美香と優は付き合ってるの?」


向かい合わせで座りながらも、見ていて仲の良さが分かる2人に疑問をぶつけた。


「うん。もうすぐ半年記念だからペアリング買うんだ!」


そう話した美香の顔は、幸せに溢れた笑顔をしていて、すごく嬉しそうだった。


「これからどうする?2人とも今日もバイト?」


パフェが残り少なくなってきた時、美香が2人に聞いた。


優が腕にはまる時計を見る。


「んー後2時間くらいかな」


そう言うと美香が頬を膨らました。


「またバイトか~。あすかは?帰らないと親心配する系?」


「いや、別に大丈夫だよ。明日第2土曜で休みだし」


好き勝手夜中遊び回るのは、多分親も心配していると思う。でも、何度喧嘩しても変わらない私に呆れて最近は何もいわなくなった。


「やったぁ!じゃあ今日はオールだね!」


私の両手を掴み喜ぶ美香が、すごくかわいかった。


パスタ屋を出て、歩き出した。


「何か初対面でこんな付き合わせちゃってごめんね。でも、私あすかともっと仲良くなりたいんだ」


美香が私の隣に並んで言った。


出会って少しだけしかたってないけど、美香って素直な子だなと言うのはすごく感じた。


「私も仲良くなりたいと思ったからついてきてるんだよ」


私なりに美香を見習って素直に言葉にした。
そうしたら美香は嬉しそうに笑ってくれた。


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