愛羅武勇

翔*サイド

結奈はいきなり「彼女になれ」って言われて、戸惑ってるけど、俺は「うん」っていう返事を期待してた。

結奈は「うん」とも何とも言ってなかったけど、顔が真っ赤だったな。

可愛かった。

学校でもこんな可愛い姿を男子共に見せているのだろうか。

一気に不安になる。

俺は、仕事で迎えにも行けないし、行っても騒ぎになるだけだろうし。

何より、結奈を傷つける。

それだけは、これから絶対にしたくないこと。

あとは、結奈を裏切ることはしたくない。

というか、しない。

男に二言はねぇーからな。

絶対に幸せにしてやる。

結奈を世界一幸せなお嫁さんにでもな!

何も知らない俺は心の中で、

そう誓った。



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