ベタな展開でホラー(短編集)
第4話 ボートで流されて
AさんとBさんはレンタルボートを借りて、海に出た。






二人は調子に乗って、オールを漕いで沖へと向かった。







「やぁやぁ、こんなに遠くまでこれたぞ」







Aさんは小さくなった陸を見て、満足そうに言った。






「俺は少し疲れた。少し休もうぜ」






Bさんは言うなり、帽子を顔にかぶせて、ゴロンと寝そべった。








Aさんもあくびが出るほど眠くなって、Bさんの体に寄せ合いながら眠りについた。








それから2時間。






Aさんは起きて、周りを見るなり驚いた。







陸地が一切見えないのだ。






二人を乗せたボートは大海原を漂流していた。




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