ベッドシーンモデル あずさ×優の場合
6.キスの意味
受付で、美智と一緒に並んで座っていると


「ねェ、あずさっ!」
私の顔を見てニコッと笑った。


「優くんの学校の文化祭、3日後だよね。 待ち合わせは、桜東高校でいいかな?」


ちょっと言いづらそうに聞く。
令ちゃんのことがあったから 気を使ってるのだろう。


『・・うん。 じゃあ、校門に11時にしようか』


「OK!」 と美智はサインをつくって、


「それとね・・・」
すごくテレた顔でモジモジしている。


『どうしたの?』
首を傾けて美智の顔を覗き込む。


「冬馬くんなんだけど・・・」


『うん。 何かあった?』 はっとして、


『もしかして 告白したのーーー!?』


ちょっと大きな声になってしまって、美智に口を塞がれた。


「あずさっ、声大きい!」


ごめんごめんと謝る手をすると、口を押さえてた手を離してくれた。


「昨日の帰りにね、また市村さんと2人で自転車を押しながら帰るところを 目撃しちゃって・・・」


うんうん。 私は頷く。


「2人を見たらすごく悲しくて…でも明日は文化祭だし…って考えてたの」


『それで?』
先を話してくれるように急かす。


「市村さんと別れて、一人になった時 すぐに声をかけたの。 好きですって」


私の目を見てテレくさそうにして 話を続ける。
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