4人の嵐

私、寝相悪すぎです。



breaktime〜夢の嵐と現実の嵐〜


(本編とは関係ない
那子が嵐達の夢を見てる間の現実の嵐達の苦悩っぷりをどうぞ´`笑)








竜side




寝ていたのに、微かに香るいい匂いと、右腕に感じる柔らかい感触に目を覚ました。



真っ暗で何も見えない。

左手で、手探りで枕元の携帯を掴んで、開く。

液晶の光に目を細めながらも時間を見ると、3時すぎ。






…それにしても……なんだ?
この柔らかいの。



右腕は何かに包まれているようで暖かい。




携帯の光をそこにかざす。




『ぅわっ!』


ななななな那子ちゃん!?


どうりで柔らかくていい匂い……



じゃなくて!!




ここ、これどうゆう状況!!?




携帯の光が照らしだしたのは、俺の右腕に抱きついて眠る那子ちゃん。







…ドクン、…ドクン



無防備に俺に抱きついて寝息をたてる那子ちゃんに、何故か心臓が波打つ。




「ん…」



そう、声を漏らして顔を俺の肩に擦りつける那子ちゃん。





……ヤバイ!ヤバイヤバイ!!





俺は硬直してしまって。





那子ちゃん、これは俺にむっつりをオープンにしろって言うこと?











俺がそっと那子ちゃんのほっぺに触れようとした時……


「りゅ…さん……」




ドクン!




さっきのとは違う心臓の跳ね方。

慌てて手をひっこめた。




…ビックリしたぁ!!




「聞…こえ…ません…」




……なんのこと?



那子ちゃんの寝言を理解することは出来なくて。




「…竜さん」




そんなに切なく名前呼ばれたら…




俺はなんだか無性に那子ちゃんを抱き締めたくなった。


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