賢者と僕
限界なんだ。
がり勉のマンションにいた。
インタホーンを慣らしたが返事がない。

連打したがでてこない?



不安と不気味な感覚におちいる。ドアの鍵があいていた…ゆっくりドアを開いた。
部屋は散らかり生ゴミのにおいが俺の鼻に襲った。
「がり勉いるか…返事しろ。」




「………」
返事はない。中は真っ暗だった…
俺は部屋に入った。


がり勉は後ろ姿でうずくまっていた…テレビに何も映ってない映像をみながら
「だーるまさんが転んだ、だーるまさんが転んだだーるまさんが転んーだ」


「がり勉大丈夫か何歌ってるんだ?大丈夫か?」


「だーるまさんが転んだだーるまさんが転んだ、だーるまさんはいつも僕、いつも僕でーだーるまさん僕でだーるまさんを殺すのはいつも君達!イヤーになっちゃうな。だるまさん役はあきたよ…あきたよ。そろそろ交換してくれよー秀司クン。」




「わけわからない、何言ってんだ?俺はがり勉、お前に大学やめるなって言いにきただけだ。なー辞めるなよ。お前頑張ってるし、嫌なことあっても俺が守ってやるからなー」



俺はそう言い、がり勉の肩にポンとたたいた。






その瞬間俺は宙に浮いた、顔面に思いきりぶっ飛ばされた、半分意識が飛ぶ。
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