他人の過去には興味がない。
 それなら、その他人が『気になる人』なら?
 気になる人の過去を知って後に残るのは拒絶か、それとも。

 ――ただの、『愛しさ』か。





 第6話 時の城





「たっだいまぁ♪」


 竜司と最後に会ったあの日からかなりの数日が経過した。今は夏休みが終わる数日前。
 健吾は明るく元気に過ごしているし、久遠も相変わらずの毎日を過ごしている。今日は心臓を喰らう日でもあり、久遠は3つの心臓を持って早く帰ってきた。その表情はやけに嬉しそう。


「さっさと喰らっちゃおう♪」


 出掛けてすぐに3つの心臓を持って帰ってくるなんて……やっぱり久遠はすごいな。尊敬するよ。


「いーい?同時に喰らうよ?せーの!あ~んっ!」


 僕達3人は口を開け、いつものように心臓を喰らった。
 粒子となった心臓が喉元を通って、エネルギーとなって身体全体に染み渡っていく……。


「……それで、いつまで健吾は僕の家にいるの?」


 横目に見ながら言うと、健吾は僕が作った晩ご飯を食べながら「悠夜の作った飯って美味いんだもん」と、へらっと笑った。
 悪い気はしないんだけれど、はたして自分の家を放置してしまっても良いのだろうか……。

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