「私、鈴村亜希。死神歴6年の11歳」


 11歳?! 死神歴6年?! 5歳から死神を……っ?!
 これにはさすがの僕もびっくりした。


「そうか、亜希ちゃんか。……頼むからもう、それ以上『健吾兄ちゃん』と呼ばないでくれ。いや、呼ばないで下さい!」


 え?


「どうして?健吾兄ちゃ……――」

「――ストーップ!それ以上言わないで下さい!『ん』を続けて言わないで下さい!俺の身がもたないからですっ!!」


 さっきから顔が赤い健吾。鼻血を噴き出すキッカケは、亜希ちゃんの「健吾兄ちゃん」。そして「俺は断じて認めない」という健吾の言葉。もしかして、“そういうこと”……なの?

 久遠に目をやると、にこっと微笑みながらコクンっと頷いた。久遠は、健吾の様子がおかしい理由に気が付いていたみたい。ということは、やっぱり“そういうこと”なんだね。

 僕は意を決し、深呼吸をしてから健吾に問い掛けた。


「……ねぇ、健吾。ロリータコンプレックスって知ってる?」


 すると健吾は、しどろもどろになりながらも叫ぶ。


「な……っ?!あ、え、ち、違、違うっ!違うんだ!俺は断じてロリコンじゃねぇっ!!」


 ロリータ・コンプレックス。略してロリコン。意味は……幼女が好き、だったと思う。そっかぁ。健吾ってロリコンだったんだ。


「十人十色なんだし、別に僕は気にしないよ?」


 ボソッと健吾の耳元で囁くと、ボフンッと顔を赤くした。


「だっ、だ、だからっ!俺はロリコンじゃねぇって言っているだろぉぉぉおっ!!」


 健吾の叫びが玄関ホールを木霊したその時、1階から幸恵さんが階段を駆け上がってきた。

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