Bady LOVE
はじまり


朝からうるさいケータイ。
いつになったら止まるんだろ…

「あぁ…。うっさ」

掛けていた薄い布団を剥ぎ取り電話に出る

「もしもし…。誰?」

機嫌の悪そうな声なのに相手はそれを気にせずに

「曖夏あ?誰ってヒドいなあ…。あたし。親友でしょ。曖夏、今日空いてる?」

テンションあがってるな…

「琉衣?空いてるけど外行くのヤダ。暑いもん」
「暑いとか…。知り合いの子が運動会なんだけど行かない?」


断ってもどうせ連れて行かれるんだろうな…

「あの「つか、もう決まってるからぁー。30分後に迎えに行くから準備してて」


そう強引に言われ電話は切られた。

「はぁぁ…」

大きいため息をつき、瞼を擦って目をさます。


今の時間は12時45分。

「もうお昼かあ…。よく寝てたなあ…。」

そんなことを思いながらカーテンをあけて空をみる。
相変わらず暑そうな天気で太陽が眩しい。

夜行性のあたしにとってはこの明るい太陽がうざったくてしょうがない


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