―黒蝶―

“好き”

……あれ?出ない。

何で?絶対すぐ出ると思ったのに…



アタシは立ち止まり、もう一度かけなおす。

しかし、またしてもでない。



「なん…で?」



やだ、アタシ…嫌われた?

あっ、でも、ヤンキーだし、ケンカしに行ってるのかも?


ケンカの最中に電話に出るような馬鹿はいないよね?



アタシは近くにあった公園でボーっとして、ただ、時が過ぎるのを待っていた。

そして…気づけば2時間が過ぎていた。


アタシはもう一度電話をかけてみる。

RRR...


ガチャッ


あ!出た―!
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