ねぇ、先生。



「俺は早川が
死んだら絶対悲しむ。
そんな馬鹿なことを考えるなよ」


先生はそう言うと
メモ用紙に何かを書いて
私に渡してくれた。


「それ、俺ん家の地図だから。
何かあったら
いつでも、俺ん家に来なよ」


「あ、ありがとう…ございます」


私はすごく嬉しかった。


私は先生にこんなにも
大切に思われてるんだって。


そう思えたから―……


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