桜坂
1章

出会い 【真実】side


 『真実~!!いつまで寝てるの!!!早く起きなさい!!!!!』

 また1日が始まる。
 
 「うるさいなぁ…ほっといてよ~」
 
 
 私、中野 真実は、現在高校1年生。
 
 家では親に反抗し、学校ではサボり魔。
 
 放課後は喧嘩に明け暮れてる毎日。


 そんな私に注意する人は、お父さんとお母さんくらいだ。
 

 家に居ると小言ばかり言われるから、私の1日の半分以上は溜まり場である、小さな公園に居ることが多い。

 そこに居れば、誰にも何も言われない。
 
 『真実!!!遅刻するわよ!!!!!』
 わかってるよ…
 あ~もう!!!
 いらいらしてきた。

 「うっさいなぁ!!行けばいいんでしょ!?」
 
 私は結構キレやすい。
 
 
 『あの公園は駄目よ。』
 
 お母さんは、あの公園のことを知っている。
 
 「アンタに関係ないじゃん。」
 と私は笑って言う。

 『親に向かって≪アンタ≫なんて言うんじゃないの!!!大体真実は…』
 こりゃ長引きそうだな…
 
 「あ~はいはい。行ってきまーす。」
 
 こーゆー時は逃げるのが1番♪
 あんな長くてつまらない話誰が聞くかっつーの!!!

 さて、公園に向かうか!!!




 
< 1 / 8 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop