「アヤのお父さん、そんなことを言ってたんだ…」

国王陛下が、最後になにをしゃべっていたのかがわからなかったので、アヤに朝食をとりながら教えてもらっていた。

あの後、私は、自分にかけられた魔法を解き(といっても、化粧を落としてウイッグを取っただけなのだけれども)自分のホテルに戻った。心配だというアヤも無理やりついてきて、ホテルで一緒に一泊した。

「どのチャンネルも、アヤとトランのことばっかりやってるねー」

何を喋っているのかはまったくわからないのだが、どの番組に変えても、昨日の中継時の映像だったり、アヤやトランの映像が映し出されている。

「よ、有名人」

アヤをからかうと、むっとした表情で、からかうな!と怒り、私の最後のウインナーを盗って食べた。

「あ!私のウインナー!」

「ボーっとしてるのが悪い」

「もー…」

はぁ、とため息をつく私を見て、アヤは笑った。

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