【完】甘い恋愛授業
≫帰り道と友達と
「……う〜、さむっ」
「そりゃそうだよ。紗希ちゃん、アイス食べてるもん」
「うるさいわねぇ。アイス食べたいんだから、別にいいでしょ!」
そう言って紗希ちゃんは、手に持っていたアイスを口に頬張っている。
うーん。見てるこっちが寒いんだけど……。
「……で、じゃあ最初から話してもらいましょうかね。山崎 ゆきさん」
「う……っ」
ジトーッと紗希ちゃんから細い目で見つめられ、ビクッと体に震えが走る。
紗希ちゃん、怖いよ……。