【完】甘い恋愛授業
HR










「いがいと外真っ暗だな」


そう言って、歩くんは二つの鞄を手で抱える。


「自分の鞄ぐらい、自分でもつよ歩くん??」

「こういうのは彼氏がもつものなの。そんぐらい覚えとけよ」

「う、うん…」


私がそう頷くと、歩くんはそのままツカツカと歩いていく。


「……歩くん、やっぱり」

「俺はゆきの彼氏なの。だから鞄ぐらい、持つのが普通」

「そうなの?」

「恋人同士だとそうなの」



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